物見山【ときがわ町五明】(日本城郭体系第5巻)
2012年 09月 15日
標高268.5m。ピークには案内標柱がある。
日本城郭体系に掲載されている。
玉川村(現ときがわ町)と小川町の境界を形成する丘陵の頂上稜線上にある。(略)
砦の東方約2000mの地点には標高281.7mの物見山がある。
この物見山については、いままでまったく注意されずにきたが、尾根筋に明らかに段築が加えられているのが認められる。段築は、高さが約1~1.5mほどのもので、6段にわたって築かれ、それは尾根幅いっぱいに広がっている。そして段築は小倉城方面に対して備えられたものである。(略)
小倉城と青山城の中間点にあり、両城の連絡路上にあることを考慮するなら、戦国期に青山城の砦として築かれた可能性が高い。現在残る物見山はこの砦を指す呼称であったものが、東方の小高い山頂に転化して呼ばれているものであろう。
「砦の東方約2000mの地点には標高281.7mの物見山がある。」は誤記である。
「砦の東方直線距離300mの地点には標高287.9mの物見山がある。」が正しい。
小川町下里からは、林道割谷線の終点まで歩き、尾根道を小倉城方面に向かう。
登山口(林道割谷線)地図はこちら
ときがわ町五明からは、円通寺東側、国土地理院の2万5千分の1の地図を参考に登ると、物見山東側の鞍部の尾根道に出る。
登山口(円通寺)地図はこちら
見事な段築は、標高268.5mのピークから南東の尾根道に沿って構えられている。
小倉城に向けて構えられている点が謎といえる。横から見ても、段築の遺構がはっきり確認できる。
山頂地図はこちら